俳優の向井理(31)綾野剛(31)がドラマ初共演することが9日、分かった。人気コミック「海猿」原作者の漫画家小森陽一氏(46)の「S-最後の警官-」の連続ドラマ化。TBSで来年1月から放送がスタートする。

 物語の舞台は警察。向井は、元プロボクサーで特殊部隊に配属される主人公神御蔵一號(かみくら・いちご)を演じる。綾野は、すご腕スナイパーで神御蔵のライバル、蘇我伊織を演じる。韓哲プロデューサーは向井について「イケメンの見かけとは正反対の根っからの体育会系で、その運動能力は重要な要素の1つでした」。また綾野については「役柄の孤独さや哀愁がピッタリだったのです」と起用理由を説明した。

 向井にとって警察官役もボクシングも未経験。「男らしいキャラクターは今までなかった。世間の人たちが抱くイメージとは違うかも」と言い、「ただ、体当たりな役柄は好きです」と意欲を示している。綾野との共演については「同い年でお芝居は初めてですが、アクションも楽しみ」という。綾野は向井との共演について「向井さんが神御蔵一號としていられる環境を、僕が蘇我伊織として作っていけるかが大事。彼が苦しんだ時には盾にでも剣にでもなろうと思っています」と設定はライバルだが、収録では二人三脚の作品づくりを意識するという。

 同局では現在、ドラマ「半沢直樹」が大ヒット中。向井は自分が演じるキャラクターについて「半沢さんと比べるとだいぶ暴力的ですね」と笑うが「ただ翌日に学校や会社で同じように話題になればいいなとは思います」と話した。

 ◆向井理(むかい・おさむ)1982年(昭57)2月7日、横浜市生まれ。明大農学部生命科学科卒。元バーテンダーの経歴を持ち、05年にスカウトされ芸能界入り。06年TBS系「白夜行」で俳優デビュー。趣味はサッカー、料理。182センチ、血液型O。

 ◆綾野剛(あやの・ごう)1982年(昭57)1月26日、岐阜県生まれ。モデル、音楽活動を経て03年「仮面ライダー555ファイズ」でデビュー。NHK大河ドラマ「八重の桜」やフジテレビ系「最高の離婚」などのドラマや「クローズZERO2」「ガッチャマン」などの映画に出演。180センチ、血液型A。