歌手吉川晃司(48)の主演ミュージカル「SEMPO

 ~日本のシンドラー

 杉原千畝物語~」(~29日、東京・新国立劇場)が10日、初日を迎えた。先月亡くなったTBSの元プロデューサーで、同局の人気歌番組「ザ・ベストテン」を手掛けた山田修爾さんによる最後の作品。告別式で弔辞も読んだ吉川は「成功を墓前で報告することしか考えていない」と語った。

 全国ツアーのため、稽古時間が取れず「物理的にも自分の限界を超えていたし、ハードルがものすごく上がった」と振り返るほどだったが、20年東京五輪決定のうれしいニュースもあった。中学、高校時代は水球選手として活躍し、世界ジュニア選手権代表にもなった吉川は「できることはなんでもやりたい。水球人口も増やしたい。これで国がまじめに放射能問題をやらなきゃいけなくなった」と、さまざまな観点から喜んだ。

 吉川は東日本大震災直後から復興支援を続けており、今回の公演にも被災者約300人を招待している。