俳優堺雅人(40)が出演するソフトバンクCMシリーズが18日から全国で順次放送される。記録的なヒットとなったTBS系ドラマ「半沢直樹」では銀行員役だったが、今回のCMではソフトバンク社員に扮(ふん)した。ソフトバンクが「スマホのつながりやすさNO・1」ということをアピールするために奮闘するという設定だ。

 CMは「企業ドラマ

 タクシー編」と「企業ドラマ

 廊下編」の2バージョン。「タクシー編」では、タクシーに乗った堺がスマホで誰かと電話している。「例のスマホは3社三つどもえ状態。サービスは今やどこもほぼ同じ。この状態でソフトバンクは『スマホつながりやすさNO・1』だと伝えきれていないのが痛い」と冷静に現状を分析。「宣伝部は一体何をやっているんだ?」と厳しい表情で言い放つ。

 「廊下編」は、電話で報告を受けた堺が「たった、それだけか?」と言った後、「まるでNO・1じゃないみたいじゃないか、それじゃあ!」と声を荒らげるという内容だ。

 「半沢直樹」では上層部の不正に立ち向かう中間管理職を演じたが、このCMでは役職などは明かされない。電話で相手を一喝するシーンは、ドラマの「倍返し!」を思わせる迫力だ。堺は「熱血サラリーマンのようですが、その熱意がどこから来ているのか、何が目的なのかは僕にもよく分かりません。謎めいたところが面白いのでは、と思っています」と言う。

 タクシー、廊下のシーンともワンカットの長回しで撮影。堺は「カット」の声がかかるたびに、モニターで自分の演技を真剣に確認していたという。このところサラリーマンを演じることが多いが、実際にサラリーマンだったら?

 という質問には「会社勤めの経験がないのでイメージできませんが、目の前の仕事を1つずつこなしていく地味な社員になるんじゃないでしょうか」と笑った。

 堺は今回がソフトバンクCM初出演で、今後は「白戸家」メンバーとの共演も注目される。「(白戸家には)今まで共演したことのある方がたくさんいらっしゃるので親しみを持っていました。ダンテさんとは時代劇で刀を交えたこともあるんですよ」と話していた。