英歌手ポール・マッカートニー(71)が12日、11年ぶりの日本公演「アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー」の大阪最終公演を京セラドーム大阪で行った。

 同ツアーは前日11日にスタート。毎公演直前には、ファンを呼び込んだサウンドチェックが行われる。サウンドチェック入場券は有料。本公演チケットを含まない6万5000円、本公演チケットやグッズを含む8万円、9万円と3種類を販売している。1時間前後とリハーサルとしては本格的。高額にもかかわらず、人気を集めている。この日は初日よりも50人多い250人が見守った。

 ポールは午後4時半過ぎ、赤いシャツに紺のジャケット、ジーンズとカジュアルなスタイルでステージに登場。前日とは一部曲目を替えてサウンドチェックを行った。前日同様、45分間で10曲と時間、曲数は変わらなかったものの、この日はウイングス時代の曲を2曲盛り込んだ。誕生日を迎えたバンドメンバーには全員でバースデーソングを歌うなど、アットホームな空間を作って、ファンを喜ばせた。

 ファンは本格的なカメラを除くデジタルカメラや携帯電話で写真を撮ることを許可されるプレゼントに大喜び。許可された冒頭15分だけは、必死で携帯で写真を撮る人が続出した。その後は特製タオルやペンライトを振るなど、ライブと同じように楽しんでいた。

 ポールもファンの声に耳を傾け、「何を言っているの」と一生懸命聞こうとするなど、ファンと積極的に触れ合った。最後に「サンキュー、オオサカ!

 サンキュー、サウンドチェッカーズ!」とあいさつ。真剣なリハーサルでも、ファンをしっかり楽しませていた。【近藤由美子】