D☆DATEメンバーで俳優の五十嵐隼士(27)が17日、東京ドームシティホールで行われた全国ツアー最終公演でファン2400人に見送られながら、芸能活動に終止符を打った。

 「寂しい~」という声援を浴びながら「今日で皆さんと会えるのが最後なんですけど。最後は笑っていこうぜ!

 楽しもうぜ!」と序盤から盛り上げた。アンコール明けにメンバー1人1人にメッセージを送った。涙するメンバーもいたが気丈に思いを伝えた。

 04年に俳優集団D-BOYSの第1回オーディション準グランプリで芸能界入り。TBS系ドラマ「ROOKIES」などのドラマに出演。今後の活躍が期待される中、4日の同ツアー公演で「エンターテインメント以外の仕事にも興味が湧くようになった」と突然引退を発表した。

 今後は家業を手伝う。既に簿記の勉強も始めており、この日は「俺は社長になるよ!」と宣言。リーダー荒木宏文(30)から「家族として就職祝い」と花束と紺色のネクタイを贈られて照れ笑いを浮かべた。「本当にありがとう!

 笑って終われたことが幸せでした」。完全燃焼の表情で約30秒間頭を下げ、最後まで笑顔で手を振り、ステージから立ち去った。【大友陽平】