男女5人組ロックバンド、サカナクションが、今年大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場することが20日、分かった。この日までに出場が内定した。

 サカナクションは、05年に結成し、07年にメジャーデビュー。ロック、ポップ、テクノ、ダンスミュージックなど各ジャンルを耳なじみ良く融合させたサウンドが特徴的で、新世代ロックバンドの代表格として、20代を中心に人気を集めている。ボーカル山口一郎(33)が手掛ける歌詞も独創的で、SMAPの楽曲も担当するなど音楽業界で実力を高く評価されている。俳優妻夫木聡が同バンドの楽曲をブレーク前から愛聴するなど、芸能人にも根強いファンが多いことでも知られている。

 人気は徐々に浸透していき、CM、ドラマなど大型タイアップも増えた。昨年5月リリースの「僕と花」が草なぎ剛主演フジテレビ系連続ドラマ「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」の主題歌に、今年1月リリースの「ミュージック」は、江口洋介が主演した同局系「dinner」の主題歌に起用された。

 紅白出場の条件の1つ、NHKへの貢献度も大きい。今年3月リリースのアルバム「sakanaction」の収録曲「Aoi」が、本年度NHKサッカーテーマ曲に起用された。紅白本番でも「Aoi」が披露される可能性が高い。

 今年3月に発売したアルバム「sakanaction」がデビュー6年にしてシングル及びアルバムを通じて、オリコンチャート初登場1位を獲得。紅白初出場で、華々しく活躍した13年を締めくくる。※なぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀

 ◆サカナクション

 ボーカル山口一郎、ギター岩寺基晴(32)ベース草刈愛美(33)キーボード岡崎英美(30)ドラム江島啓一(32)で構成。07年アルバム「GO

 TO

 THE

 FUTURE」でメジャーデビュー。ヒット曲は「アルクアラウンド」「夜の踊り子」「僕と花」「ミュージック」など。山口はSMAPが昨年にリリースしたシングル「Moment」の作詞、作曲も手掛けた。