中島みゆき(61)が今日22日に東京・赤坂ACTシアターで音楽劇「夜会工場」(東京は25日まで。その後福岡、愛知、大阪で来月22日まで)をスタートさせる。89年に始まり計17回開催された「夜会」の総集編公演。各回の中から数曲を選び、年代順に24曲を歌う構成だ。このほど行われた公開リハーサルの終了後、中島が見どころや今後について語った。

 「全速力で駆け抜けていくもんだから、もう大変ですよ」と言うようにハードなステージになっている。公演2時間の中で衣装替えを繰り返す。赤いドレスをはじめ、メイド服、恐竜の着ぐるみ、ツナギなど計15着を披露。ウエディングドレス姿にも初挑戦した。独身を貫いている中島は「人生初ですね。親に見せたいな~と思いました。親を喜ばすためにいっぺん着とこうか、みたいな感じですよね」と無邪気に笑った。

 初の試みとなった「夜会工場」。総集編で一区切りかと思いきや、ライフワークとして、実は今後の構想もしっかり練っていた。「年代バラバラバージョン」「レア曲バージョン」などさまざまな形を模索しているという。

 デビューから38年。その歌声は今も多くのファンを魅了している。衰えないエネルギッシュな姿勢について「『足んない感』でしょうね。1つのことを終えても何かまだ出来上がってないな~と思うんですよ」と飽くなき好奇心が原動力という。それでも「でもある日突然『これで100点満点』と思ったら、その時はウエディングドレスかしら。寿退職ね」と言って笑った。