英ロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズが23日、来日公演「14

 オン・ファイアー

 ジャパン・ツアー」(日刊スポーツ新聞社ほか主催)のため、チャーター機で来日した。来日は8年ぶり6度目。26日、3月4、6日に東京ドームで公演を行う。熱心なファンはもちろん、トレードマークの有名なロゴ「ベロマーク」がペイントされたチャーター機を一目見ようと、飛行機ファンも羽田空港に訪れた。

 旅の疲れはファンの歓迎が吹き飛ばした。ストーンズご一行を乗せたチャーター機が羽田空港に到着したのは、午後2時10分。その30分後、ミック・ジャガー(70)を先頭に次々とメンバーが現れると、到着ロビーは大歓声に包まれた。

 21日に公演を行ったUAE・アブダビからの長時間フライトだった。ミックは黒いキャップをかぶり、足元はスニーカーとカジュアルなスタイル。ロン・ウッド(66)とともに、ファンが差し出したプログラムなどに、サインする場面もあった。告知がなかったにもかかわらず、熱心なファン約500人が集結。ミックは何度もファンに手を振り、去り際には投げキスも送った。

 ストーンズ来日は、飛行機ファンのハートもキャッチした。ストーンズご一行60人を乗せたチャーター機は、標準座席数230のB767-200。機体の両サイドは航空会社名の代わりに、「ROLLING

 STONES」の文字とともに、ストーンズの有名なロゴ、ベロマークがペイントされた。「めったに見られないものなので、この飛行機を目当てに来ました」と話す飛行機ファンもいた。飛行機ファンは到着口ではなく、眺めが良い同空港展望台に続々と集結。ストーンズ仕様のチャーター機に向けて、何度もシャッターを切った。

 来日公演はスペシャルゲストとして、元メンバーのギタリスト、ミック・テイラー(65)が参加。3公演で15万人を動員予定。過去の来日公演では、ド派手なセットやくわえたばこでステージに立つなど、ストーンズらしくスケール感あふれるパフォーマンスでファンを熱狂させた。メンバー4人の平均年齢は69・5歳。年齢は関係ない。休むことなく日本到着から3日後の26日から、早速ステージに立つ。

 【近藤由美子】◆ストーンズ来日メモ

 ▼90年

 初来日。東京ドーム10公演はマイケル・ジャクソンの9公演45万人を抜き、当時史上最多の50万人を動員。

 ▼95年

 スペクタクル性を重視したステージは170トンのスチール、概算で月まで届く1500個(380万ワット)の電球を使用。

 ▼98年

 ステージでのたばこはトレードマークだけに、キース・リチャーズとロン・ウッドは普段は禁煙の東京ドーム内で、堂々のくわえたばこで22曲を熱演(事前に申請許可済み)。

 ▼03年

 30年越しに武道館公演を実現。来日会見は1時間15分遅れ、公演も45分遅れと大物ぶりを発揮。

 ▼06年

 東京ドーム公演総動員数は100万人突破。6階建て相当で高さ28メートルの巨大ビルをステージに設置。演出上のエキストラの名目で特別招待の約100人がビル席に陣取った。