歌手赤西仁(29)が2日、先月末でジャニーズ事務所を契約満了で退社した理由を明かした。公式ツイッターや公式フェイスブックで、今後海外での活動に力を入れる意向を示した。ジャニーズを離れると同時に、所属レコード会社との契約も白紙になるのが一般的。ゼロからの再出発となっても、子供からの夢を貫き通す覚悟をうかがわせた。

 退社発覚から一夜明けた2日夕、赤西が初めてコメントした。公式ツイッターと公式フェイスブックを更新。日本語と英語でつづり、ファンや事務所関係者への感謝とともに、今後は海外での活動に力を入れる意向を示した。

 「今までさまざまなことを経験させていただき、支えてくださった事務所関係者の皆さま、ファンの皆さまに心より感謝しております。子供のころからの夢でもある海外での活動も、今まで以上に取り組みたく、今回の合意に至りました。これからもファンの皆さまと、よりたくさんの思い出を作っていくべく、頑張っていきたいと思います」

 11年11月に全米デビュー。ジャニーズは所属タレントのツイッターやフェイスブックを禁止しているが、全米進出に欠かせないPRツールの一環として、「Jin

 Akanishi」名義で立ち上げ、PR期間限定で英語で発信していた。今後の活動方針を示してから4時間後、フェイスブックに「いいね!」としたのは5700人、ツイッターにリツイートした人は1万3700人。関心の高さを示している。

 デビュー直後のKAT-TUNの活動を中断してまでロスに語学留学するなど、海外志向は強かった。英語をマスター。周囲の意向とは異なり、書き下ろす楽曲は英語詞やヒップホップ調を好んだ。昨年末に公開されたハリウッドデビュー作「47RONIN」のオーディションは、実は事務所に事後報告で受けていた。念願だった米音楽界やハリウッドでの活動に力を入れようと、ジャニーズ事務所を退社する意志は固かったとみられる。

 所属レコード会社、ワーナーミュージックは、赤西との契約状況を「ノーコメント」としている。所属事務所を退社したとなれば、アーティスト契約も白紙になるのが一般的。昨年末の全国クラブツアーを収録したDVDを4月2日に予定通り発売する以外、アーティスト契約も白紙になったとみられる。大きな後ろ盾を失っても、夢に近づく道を選んだ形だ。