片岡愛之助(42)優香(33)藤井隆(42)が出演する三谷幸喜作・演出の舞台「酒と涙とジキルとハイド」(10~30日=東京芸術劇場、5月4~18日=東京・銀河劇場)の取材会が7日、行われた。愛之助演じるジキル博士は善悪2つの人格に分ける新薬を開発したが発表直前に薬が効かないことに気付き、優香演じる婚約者や藤井演じる俳優を巻き込んで起死回生の策に出るコメディー。

 愛之助は三谷舞台初挑戦で「歌舞伎は4日ほどの稽古なので1カ月の稽古は飽きるかなと思ったけれど、あっという間。新鮮で楽しかった」。台本に「ジキルはまじめで小ざかしい男」として書かれており「あて書きかな」と思ったというが、三谷氏から「心配しないで。あて書きじゃない」とメールが入ったという。

 優香は舞台初挑戦。きっかけは三谷氏のラブコールだった。「何か新しいことをやろうと出演を決めた。稽古で叱られるのではという不安もあったけれど、優しくて指示も分かりやすかった」。また「解き放たれた感じで稽古ではストレス発散できて気持ち良かった。まだ稽古をやりたいです」と意欲を示した。藤井は「ファンの皆さま、劇場に来れば、生の優香に会えます」と言って笑わせた。