NHKは11日、井上真央(27)主演の来年の大河ドラマ「花燃ゆ」の新たな共演者11人を発表した。吉田松陰の妹文(ふみ)の目を通して激動の時代を描く作品。都内の同局で会見が行われ、松陰が開いた松下村塾の塾生で、後に初代総理大臣になる伊藤博文に、大河ドラマ初出演で抜てきされた劇団ひとり(37)らが出席した。

 既に伊勢谷友介、高良健吾、東出昌大ら二枚目俳優の出演が発表されており、ひとりは「プロデューサーから『今回はイケメン大河ですから、イケメンにしか出演をお願いしません。なのでお願いした』と、半笑いで説明された」と不満顔。当初は「自分でいいのか」と思ったが、スタッフから「伊藤はああ見えて、意外とチャラチャラしているのでピッタリです」と言われ、出演を決めたと言って笑わせた。さらに会見で「伊藤は頭がよくて人に好かれる人物。イケメンでも心のイケメン」と説明したプロデューサーに「そこまでフォローしなくとも。何ですか、心のイケメンって」と突っ込みを入れていた。

 何度も共演してきた井上から「いっこうに距離が縮まらないです。今日も目を合わせてくれない。これを機に心を開いて欲しい」と言われると、うつむいて苦笑いしていた。

 主人公の母を檀ふみ、父を長塚京三、おじを奥田瑛二、兄を原田泰造、姉を優香が演じる。松陰の才能を見いだした長州藩主、毛利敬親を北大路欣也が演じる。