タモリ(68)が、10月からスタートするフジテレビ系新番組にレギュラー出演することが9日、分かった。3月で終了した「笑っていいとも!」以来同局の番組のレギュラーとして半年ぶりの復帰。関係者によると、週1回の夜の番組で、トーク中心の内容が検討されているという。

 タモリがフジテレビに帰ってくる。32年間続いた「笑っていいとも!」は3月31日に終了。以降、タモリが同局で仕事をしたのは、7月27日放送の「27時間テレビ」の生出演のみだったが、10月からは夜にレギュラー番組を持つことになった。「笑っていいとも!」終了後、タモリの新レギュラーは、他局を含めても初になる。

 関係者によると、出演番組や放送枠は調整中とされるが、タモリの負担も考慮し、帯番組ではなく週1回の放送となるという。現状では、日曜の夜が候補になっている。内容はトーク中心となる可能性が高く、平日の昼に放送された「笑っていいとも!」で見せたタモリの魅力とは、ひと味違うタモリの味を視聴者に届けたい意向のようだ。

 フジテレビの亀山千広社長は「笑っていいとも!」の最終回当日、タモリについて「充電してまた近い将来、フジテレビの画面から『いいとも』がそうだったように、放送から新たな『文化』を作っていただきたい」と話していた。4月の定例社長会見でも「あらためてすごさを感じている」と言っていた。ようやく「タモリ復帰」を願う同局と視聴者の思いがかなう環境が整ったようだ。

 「笑っていいとも!」の最終回の視聴率は16・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)、31年6カ月、8054回の期間平均視聴率は11・5%だった。対して後番組の「バイキング」は2~4%台で推移。他局との視聴率争いの面でも、「すごい」タモリは、同局の救世主になると思われる。