陸上10種競技の元日本王者でタレント武井壮(41)が18日、大阪・ヤンマーフィールド長居で行われた「第63回大阪マスターズ記録会」に出場し、M40クラス(40~44歳)の4×100メートルリレーで、マスターズの世界記録に0・1秒に迫った。

 新記録樹立なら、20年東京五輪を目指し、アーチェリーの本格的トレーニングに入るとみられていたが、武井は悔しさも込めて陸上競技の継続を宣言。来年8月の世界マスターズ陸上(フランス・リヨン)で世界記録更新を目指すと明かした。

 武井は今年6月、沖縄でのマスターズ大会で同競技に初出場してアジア新記録となる42秒25を樹立。この日、同じメンバーで世界記録42秒20の更新を目指していたが、アンカーでフィニッシュした記録は42秒30。競技後、「ちきしょう!

 0・1秒の壁厚いな」とへたり込んだ。それでも、会見では「世界記録は陸上の締めくくり。けじめをつけてから次で勝負したい。世界で記録を出しなさいということじゃないかとポジティブに考えてます」と話した。アーチェリーでの東京五輪挑戦計画は、陸上同種目での世界記録更新後のスタートになりそうだ。【鈴木絢子】