少年隊錦織一清(49)演出のオリジナルミュージカル「横浜JAM

 TOWN」が、再来年1月に横浜・神奈川芸術劇場で上演されることが19日、分かった。横浜を舞台にした新作で、今年11月22、23日に日本で珍しいトライアウト公演(試演会)を同劇場中スタジオで行い、1年以上かけて練り直して本公演に臨む。

 多額の制作費がかかり、失敗が許されないブロードウェーでは、新作ミュージカルを上演する際、本公演前にトライアウト公演を行い、観客の反応を見て、手直しすることが多い。ただ、日本でトライアウト公演実施は異例で、今年8月のオーディションで、約300人の参加者から13人が合格し、10月から稽古を始めた。トライアウトは通常は稽古場として使われる約200席の中スタジオでダイジェスト版を上演し、本公演は約1000席のホールで行う予定。トライアウト後に新たにメーン出演者も決め、脚本、音楽の手直しなど作品を練り上げていく。

 物語の舞台は、横浜の海辺にある古い2階建てバスを改築したバー。かつて横浜で鳴らしたマスターと別れた娘を中心に新旧の青春群像劇が古き良き横浜の情景、音楽とともに展開し、ディスコ文化全盛期へのオマージュがテーマになるという。

 演出の錦織は「外国文化の窓口だった横浜への強いあこがれがあります。横浜は日本で一番、ミュージカルが似合う街だと思います。まずは新しい挑戦であるトライアウト公演を『目撃』しに来てください」と話す。音楽は錦織が信頼する音楽プロデューサー西寺郷太氏で、オリジナル曲のほか70年、80年代の曲も使用予定。脚本は金房実加氏、振り付けはストリートダンサーとして活躍するYOSIEが手掛ける。横浜公演後には全国公演も予定している。