女優杏(28)が、フジテレビの看板ドラマ枠「月9(げつく)」で初主演することが27日、分かった。来年1月19日スタートの「デート~恋とはどんなものかしら~」(月曜午後9時)で、俳優長谷川博己(37)らと共演する。

 杏が演じるのは、東大大学院修了の国家公務員。貯金数千万円の超堅物の29歳で、30歳までに理想の結婚相手を探すために結婚相談所に登録する。長谷川は大卒後に2人暮らしの母親に頼り、働かず音楽や文学におぼれるニート、自称「高等遊民」の35歳を演じる。しかし、母親が亡くなった後の不安も想定。稼ぎのある女性との結婚を目指し、「出版社勤務」と偽り相談所に登録する。横浜を舞台に、そんな「恋愛不適合者」の2人が織りなすラブコメディーだ。

 個性的なキャラクターを演じるため前髪をばっさり切った杏は「月9のヒロインに驚くとともに、ぜひ頑張らなくてはいけないと思っています。感情の起伏がなく言動も変わっているのを愛されキャラとして受け入れてもらうのは難しい。信念を持ってやって、面白いと感じてもらえれば」。長谷川は「まさか、僕が月9に出るなんて(笑い)。すごくうれしかったです」と話している。

 杏は、昨年後期のNHKテレビ小説「ごちそうさん」に主演し、女優として飛躍した。休みなく主演した今年4月期の日本テレビ系連続ドラマ「花咲舞が黙ってない」は、最高18・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。今や「高視聴率女優」に仲間入り。「ごちそうさん」で共演した俳優東出昌大(26)との交際も順調で、公私にわたり充実している。