東方神起らのライブが上演される世界最新の映像技術を導入したホログラムシアターが、長崎・佐世保のハウステンボスに常設されることが1月31日、分かった。オープンは4月3日で、韓国、中国、台湾、香港など東アジア圏からのさらなる入場者増を狙う。

 ハウステンボスに、新たな「名所」が誕生する。劇場の名前は「SMTOWN

 THEATRE

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 BOSCH」。東方神起、SUPER

 JUNIOR、少女時代、SHINee、EXO、f(x)の6組ら、韓国大手芸能事務所SMエンターテインメント所属アーティストのライブが、30~35分間、リアルに再現される予定。幅30メートルの巨大スクリーンに、3Dホログラムなど最新鋭の技術を駆使し、立体的で、実際のライブよりも近くにアーティストを感じられるという。

 ハウステンボスは、03年2月に会社更生法の適用を申請するなど、長い間業績が低迷していた。だが、10年春から旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が再建を支援。アニメ「ONE

 PIECE」やゲーム「ドラゴンクエスト」「太鼓の達人」など、当初の「オランダ風」にこだわらないアトラクションやイベントを強化した。結果、右肩上がりに利益を伸ばし、13年には50億円超と過去最高の純利益をあげていた。

 関係者によると、ここ数年は訪日ブームにより、海外から観光客が増加。来場者全体の1割を占めているという。特に韓国や台湾、中国、東南アジアからの観光客が多いことから、先月19日、さらなる集客を狙い、東方神起との広告契約を締結。今回のシアタープロジェクトが決まった。

 13年には、大阪・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで、東方神起らアーティスト5組が出演するライブ映像を体験できる66日間限定のホログラムシアターを開催。好評を博した。関係者によると、ハウステンボスでは、上映プログラムは変わる可能性があるが、特に開催期限を決めておらず、シアターは常設になる。

 ◆ハウステンボス

 長崎・佐世保市のアミューズメントパーク。92年3月開業。00年ごろから業績不振に。10年春からHISが再建を支援し、同社の沢田秀雄会長が社長に就任。その後は売り上げを伸ばしている。福岡空港からは車で約1時間40分、長崎市内からは1時間。長崎空港からはフェリーで約50分。総面積は152万平方メートルで、単独テーマパークでは日本最大。