赤西仁(26)が超大作映画でハリウッドデビューを果たす。キアヌ・リーブス(46)主演映画「47RONIN」(カール・リンシュ監督、来年12月公開)に出演することが13日、分かった。以前から強い海外志向の赤西は、本作のオーディションに自ら応募し、世界への扉を開いた。日本での知名度だけでは通用しない厳しいハリウッドで、このビッグチャンスをものにするつもりだ。

 赤西が実力でビッグチャンスをつかんだ。関係者によると、昨秋に行われたオーディションに自ら応募したという。映画出演は主演作「BANDAGE」(10年)だけで、ハリウッドでの知名度はない。もちろんセリフはすべて英語。演技テストなどが行われたものの、関係者によると「彼はとても情熱的で、度量の大きさなど、主税のイメージにピッタリだった。重要な役をこなせる英語力もあった」と認められて合格した。

 「47RONIN」は「忠臣蔵」をモチーフにした完全オリジナル作品だ。大石内蔵助率いる四十七士が、はぐれ者のカイ(キアヌ)の助けを借りて、主君を殺した吉良上野介への復讐(ふくしゅう)を試みるストーリーになる。製作費は2億ドル(約170億円)。

 大手映画会社ユニバーサルでは巨費を投じた2011年の看板映画、テントポール作品として製作され、全編3Dで全世界公開される。その超大作で、赤西が演じるのが大石の息子、大石主税(ちから)。度量の大きさから「武士の中の武士」といわれ、同映画では「カイの友人」と設定された主税は重要な役どころとなる。

 赤西は06年にKAT-TUNの活動を休止して米国に語学留学し、現在はワーナー・ミュージックとグローバル契約。海外での飛躍も目指しているからだ。オーディション合格は、まさにその目標に向けてビッグチャンス。普段はクールだが、さすがに興奮は隠しきれないようだ。

 赤西

 日本人にとって重要なテーマを扱った作品でハリウッド超大作、しかも3D作品に出演することになり、本当に興奮しています。キアヌほか素晴らしい俳優の方々と共演できること、ワールドワイドな作品を一緒に作り上げることに充実感を感じています。これからも自分の感性を研ぎ澄ませて、音楽も演技も世界でボーダーレスに活躍できるように、自分のスタンスを崩さずに突き進んでいきたいと思っています。

 赤西はハンガリーのブダペストで撮影に入っている。俳優、スタッフともに世界最高レベルの恵まれた環境の中で、ハリウッド俳優としての1歩を踏み出した。