女優竹内結子(32)が26日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇2で、主演映画「ストロベリーナイト」(佐藤祐市監督)の初日舞台あいさつを行った。配給の東宝は30億円を見込めると発表。竹内は、役柄の刑事・姫川の決めぜりふ、「このヤマ絶対とるわよ!」でヒット宣言した。この日は人気女優がヒロインを務めた映画が多数封切られ、都内の各劇場で舞台あいさつが行われた。

 竹内は、スペシャルドラマ、連続ドラマと3年間向き合ってきた役から離れてしまうことに感慨でいっぱいだった。「これで最後なんですよね…。終わってしまえばあっという間です。さみしいです」としみじみと語った。さらに、一瞬沈黙した後、「どうしよう!

 明日になって『これを言っておけばよかった』って思ったらどうすればいいんだろう」と話した。

 「ストロベリーナイト」は、10年にフジテレビ系でスペシャルドラマとして放送され、昨年は連続ドラマとなり、好視聴率を記録して映画化された。竹内は、警視庁捜査1課で主任として班を率いる主人公の刑事姫川玲子を演じた。今回の映画は集大成として製作され、一連の物語はこれで完結する。

 「姫川班」の刑事を演じた共演者は口々に竹内をねぎらった。西島秀俊は「何があっても俺たちは姫川班です」。丸山隆平は「主任の後ろ姿に支えられました」。宇梶剛士は「プライベートでも姫川班になれたのは竹内さんのおかげ」。小出恵介も「かっこよかったです」と話した。

 共演者の思いに応えるように、「ここまで3年間、皆で大変でした。3年分の思いがぎっしり詰まった作品を皆さんに受け止めてほしいです」と締めくくった。刑事ものとしては女性人気が高い作品だけに、性別を問わず幅広い観客動員が見込まれる。竹内が決めぜりふでヒット宣言すると会場は盛り上がった。配給の東宝は全国各劇場の状況をまとめた上で「興行収入30億円が見込める」と発表した。舞台あいさつには大沢たかお、生瀬勝久、高嶋政宏も出席した。