米俳優レオナルド・ディカプリオ(38)が2日、公開中の映画「ジャンゴ

 繋がれざる者」(クエンティン・タランティーノ監督)の来日会見を都内で行い、一部で報じられていた「俳優休業宣言」を否定した。1月にインタビューの発言をもとに、ドイツ紙などが「長期休業」と報道して世界中のファンに衝撃を与えていた。この日、休業について質問されると、「ちょっと休みを取りたいと言っただけです」と苦笑いしながら否定した。

 10年の映画「インセプション」以来3年ぶりの来日キャンペーン。レオ様には華やかなステージがよく似合う。東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われた舞台あいさつ。カメラのフラッシュの嵐がやむと、客席を埋めたファンを見渡した。「やっとみんなのことが見えたよ。ハロー」。大歓声と悲鳴を浴びた。女性ファンからの「アイラブユー!」という絶叫に、笑顔で「サンキュー」と手を振って返した。

 最近2年間で「ジャンゴ」以外に2本の作品を撮影した。今年に入って各国をキャンペーンで訪れ、インタビューも受けた。1月、ドイツのビルト紙がディカプリオの発言として「長い長い休暇を取るつもり」というコメントを掲載。ハリウッドのトップスターの「長期休業宣言」として大々的に報じた。以来、公の場でこの問題について発言する機会がないまま、今回の来日が実現。世界を駆け巡った「休業発言」について、どう答えるのか注目されていた。

 舞台あいさつに先立って行った来日会見でこの件について聞かれると「何か発言すると、字になった時に全く違う意味になることがよくある」と苦笑いした。さらに「最近2年で3本の映画に出て、とても疲れていた。それで(インタビューを受けた)記者に『ちょっと休憩が必要』というふうに話したら、引退するようなことになってしまった」といきさつを説明した。舞台あいさつでもこの問題について触れ、「本当にちょっとだけ休憩させて下さい」と言って笑った。

 「今も、いろいろ探していて、いいプロジェクトがあればと思う」と次回作に向けて前向きだ。休暇中には、力を注いでいる環境問題の慈善活動に取り組む。公私のバランスを整え、リフレッシュしてスクリーンに戻ってくるつもりだ。【森本隆】

 [2013年3月3日7時4分

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