第56回ブルーリボン賞の各賞が22日、東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)から発表された。授賞式は2月11日、東京・千代田区のイイノホールで行われる。

 主演男優賞を初受賞した高良健吾(25)は自信なさげに「自分でいいのかな」とつぶやいた。

 「横道世之介」では、現場での距離感、雰囲気を大事にする一方で「目の前の祥子ちゃん(吉高由里子)にだけ伝わればいいやと、お客さんを無視したところがあった」というスタンスだった。それでも、高校卒業後に熊本から上京した自分の境遇が、同じように長崎から上京する世之介と重なる。カットされたが、世之介が帰省した後「東京に帰ろうかな」というシーンがあったという。「東京がいつの間にか『帰る街』になっていて、共感した」と明かした。