女優武井咲(20)が映画「クローバー」(古沢健監督、11月1日公開)で、OL役と大人のラブストーリーに初挑戦することが12日、分かった。武井演じる主人公が務めるホテルのエリート上司役を、関ジャニ∞の大倉忠義(28)が演じる。

 12年「今日、恋をはじめます」で映画初主演した武井が20歳の今年、スクリーンでも大人の階段を上る。「今日、恋-」では学校一のイケメンに恋に落ちる恋愛オンチの女子高生を演じたが、今回は初恋を引きずる恋愛オンチのOL沙耶を演じる。原作は「ぶ~け」など集英社の各少女漫画誌で、97年から10年まで連載され、累計発行部数888万部を記録する稚野鳥子氏の漫画。アニメを含めた映像化は今回が初めてだ。

 興行収入17億8000万円とヒットした「今日、恋-」の製作陣が再集結した。武井は「『今日、恋-』は自信を持っていろいろな人に見てほしい作品として私の中にあるので、スタッフと新しい作品を作ることができるのがうれしい。20歳を迎えて初挑戦するラブストーリー。夢があってハッピーなものにしたい」と喜んだ。「今日、恋-」では武井と松坂桃李のキスシーンが話題となったが、古沢監督は「『今日、恋-』と違うという覚悟を出したい。期待に沿うように頑張ります」と大人の香りのするラブシーンを示唆した。

 武井演じる沙耶が働くホテルのツンデレ上司で、急に交際を申し込んでくる柘植は13年のテレビ朝日系ドラマ「お天気お姉さん」でも共演した大倉が演じる。大倉は「武井さんと世界観をしっかり表現し、幅広い世代に響く胸キュン映画になるよう頑張って演じたい」と語った。