泉ピン子(67)が米映画「ミュータント・タートルズ」(ジョナサン・リーベスマン監督、来春公開)で、ハリウッド映画の声優に初挑戦することが20日、分かった。「最も好きな役者」というアカデミー賞女優ウーピー・ゴールドバーグ(58)の吹き替えを担当することに意気込んでいる。

 泉は「ハリウッドデビューです。ウソでしょ?

 と驚きました。主人から『ウーピーのような役が出来るといいね』と結婚当時に言われたこともあるくらい。憧れの人の声を演じるので緊張しています」と喜んだ。18歳でデビューし芸能生活も半世紀近いが、声優は74年の日米合作「サンタのいないクリスマス」81年「蓮如とその母」の人形アニメーション2本と、84年のアニメ「おしん」程度。実写の吹き替えは初めてだ。

 劇中では、犯罪で危機に陥ったニューヨークを救ったのがカメだというリポーター・エイプリルの主張に取り合わない、テレビ局の上司トンプソンの声を演じる。NHK連続テレビ小説「マッサン」(月曜~土曜午前8時)で演じる、スコットランド人の嫁に厳しく当たる、しゅうとに重なる役どころになりそうだ。

 エイプリルの吹き替えを担当するベッキー(30)は、子どもの頃から作品の大ファンでオファーを受け「すごくうれしい」と喜んだ。エイプリル役の米女優ミーガン・フォックスが、世界で最もセクシーと言われるだけに「プレッシャーもありますが、大人っぽく演じられるように頑張ります」と気を引き締めた。タートルズの師匠・ネズミのスプリンターを演じるカンニング竹山(43)は「ネズミの役と言われて…どういう声にしようか…考えています」と話した。

 ◆「ミュータント・タートルズ」

 米ニューヨークでペットだったカメ4匹は化学物質ミュータンジェンによる突然変異で擬人化されたタートルズに変身。同じく擬人化したネズミ・スプリンターに忍術を学び悪と戦う。米で84年にコミック化、87年にアニメ化、90、91、93年に実写3部作が公開。今回は「トランスフォーマー」シリーズの監督マイケル・ベイがプロデュースし生まれ変わった。