「5万回斬られた男」の異名を持つ名脇役、福本清三(71)初主演映画「太秦ライムライト」(落合賢監督)の米主要都市での公開(12月5日から)が決まり24日(日本時間25日)、ロサンゼルスでプレミアが行われた。上映会は米アカデミー賞の選考、授与を行う米映画芸術科学アカデミー本部で行われ、舞台あいさつではスタンディングオベーションが起きた。

 福本は人生初めてレッドカーペットを歩き「映画の聖地でレッドカーペットを歩かせてもらえるなんて、夢にも思わなくて足がガクガクです」と感激。上映後は拍手の嵐で、サインと記念撮影攻めに遭った。舞台あいさつでは号泣。「こんなにフラッシュを浴びたのは生まれて初めて。このような場所に座らせてもらって感動です。いただいた拍手は、私の宝物。あとわずかな命ですが今後もこれを糧に頑張っていきたい」と生涯現役を誓った。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)