人気シリーズ「あぶない刑事」が完結する。最後の映画「さらば

 あぶない刑事-long

 good-bye-」(村川透監督)が、ドラマ放送開始30周年の2016年正月に公開されることが2日、東映から発表された。舘ひろし(64)演じるタカ(鷹山敏樹)と柴田恭兵(63)演じるユージ(大下勇次)が、最後の事件に挑む。

 名コンビ、タカとユージが05年「まだまだあぶない刑事」以来11年ぶりにスクリーンに帰ってくる。舘は「足腰は多少パワーダウンしましたが…今でも特技はバイクアクション!」と闘志を燃やし、柴田は惜別の思いを口にした。「大下勇次を演じるのは、これで本当に最後です。30年、応援してくださった方に感謝の気持ちを込めて、愛を込めて贈ります」。

 12年8月創刊の「あぶない刑事

 全事件簿DVDマガジン」(講談社、全25巻)が、売り上げ120万部と大ヒットしたことが復活のきっかけだった。製作のセントラルアーツ黒沢満社長は「05年でやめようと思っていたけど、意外と人気がある。2人も元気で、まだまだ出来る。最後の意味で作ろう」と決意。昨秋に舘と柴田にオファーし、双方の快諾を得た。

 タカとユージは定年前の設定で、シリーズ史上最強の敵との戦いで、生き残って退職するのか、殉職するのかが描かれるという。浅野温子(53)仲村トオル(49)ら神奈川県警港署おなじみの面々は出演の予定。タカとユージは出世しておらず「まだまだ-」同様、捜査課長の後輩・透の部下のままで、舘は「私、恭様、オンコとトオルがおちゃめに軽やかに大奮闘します」。

 撮影は3月下旬から5月までの予定。柴田は「スクリーンで派手なお別れパーティーを開きたいと思います。ご参加下さい。参加料は劇場窓口でお支払い下さい。お待ちしています」とメッセージを寄せた。