乃木坂46担当の文化社会部横山慧記者が、メンバーの素顔を随時報じていきます。

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 斎藤飛鳥(17)は、座らない。

 今年、乃木坂46で一番のブレーク株と言っていい17歳は、2月にファッション誌「CUTiE」の専属モデルに起用され、同誌の休刊に伴い、8月からは「Sweet」のレギュラーモデルとして活躍中。女性ファンも増え、握手会の人気も上位に食い込んできている。最新シングル「今、話したい誰かがいる」では初めて立ち位置が前から2列目になるなど、グループでも指折りの勢いで急上昇中だ。

 斎藤の特長は、何と言っても縦18センチという超小顔と、心配したくなるくらいのスレンダーな体形だろう。誰もがうらやむようなそのスタイル維持の背景には、数年続けているという、ある習慣があった。

 電車に乗っても、決して座らないのだ。撮影の後でも疲れ果てたスタッフたちが空席に座る中、「私、座らない人なんです」とニッコリ笑って、平然とつり革に捕まるという。

 小学校高学年のころから、決して電車の席には座らなかった。最初のきっかけは「向かい側にも座っている人がいるから、どこを見ていいのか分からないし、なんとなく気まずいから」という、人見知りらしいものだった。

 その後「前から内股気味で、気になってもいたし、ちょうどいいかも」という思い付きから、「きれいな立ち方」を調べて、電車の中で実践し続けている。

 人間は、電車で立つだけでも、多くのカロリーを消費する。「通勤ダイエット」も実在するほどだ。アイドル界屈指のスレンダーなスタイルは、「座らない」ことによって磨き上げられた努力のたまものなのかもしれない。【横山慧】