乃木坂46の西野七瀬(22)斎藤飛鳥(18)が、人気コミック「あさひなぐ」の映画化、舞台化にそれぞれ主演することが21日、分かった。西野主演の映画は今年秋公開、斎藤主演の舞台は5月20日から東京・EXシアター六本木などで上演される。同一コミックを相次いで舞台化、映画化する異色の試み。日本の伝統武術、なぎなたに青春をささげる少女たちの姿が描かれる。

 原作は、漫画家こざき亜衣さんが「ビッグコミックスピリッツ」で11年から連載する同名作品。主人公の東島旭は、運動音痴でひ弱だが、高校でなぎなた部に入る。部活の仲間と一緒に過酷な練習の日々を送り、全国大会を目指す。

 製作・配給の東宝によると、同一コミックを映画と舞台が連動して進行するのは同社史上初。映画は全国100館以上で公開予定。メガホンは15年映画「ヒロイン失格」などで知られる英勉監督が取る。舞台には乃木坂46の生駒里奈(21)堀未央奈(20)衛藤美彩(24)若月佑美(22)井上小百合(22)北野日奈子(20)新内真衣(25)に加え、宝塚歌劇団出身の真琴つばさ(52)も出演。東京、大阪、名古屋で計19日間上演予定だ。

 競技用なぎなたの長さは2メートルを超え、重さも650グラム以上と決められており、素人が操るのは難しい。西野は来月のクランクインに向けて、胴着姿でなぎなたの稽古を始めている。斎藤が主演する舞台の稽古も、4月からスタートする。

 西野は「今は不安が大きいですが、なぎなたの立ち居振る舞いをしっかり練習し、演じきれるよう精いっぱい頑張ります」。斎藤は「舞台でのお芝居ということで緊張していますが、私たちと『あさひなぐ』のキャラクターがリンクする部分を意識して、責任を持って演じきりたいです!」と意気込んでいる。

 ◆なぎなた 全長210~225センチ(重量650グラム以上)のなぎなたを使う武道。競技には演技と試合の2つがあり、広さ12メートル四方で行う。演技は技を仕掛ける「仕掛け」と、それを受けて応える「応じ」の2人1組で行われ、姿勢、目の位置、なぎなた操作、間や距離感、体や足さばき、凜(りん)としているかなどがポイント。試合は3分2本勝負。剣道のように防具を着ける。有効となるのは面、胴、小手に加えてすね。