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作家新堂冬樹氏芸能プロ設立タレント育成

 「黒い太陽」で知られる人気作家新堂冬樹氏(40)が、半年前に芸能事務所「新堂プロ」を設立、早くも12人のタレントを抱え、テレビのドラマ、バラエティー番組、映画、グラビアなど幅広いジャンルに送り出している。「黒新堂」「白新堂」と呼ばれる対極的な作風を描くように、育てるタレントにも内面に潜む「黒」「白」の両面に期待する。「5年後には女優、歌手などさまざまな分野でトップを育てる」の言葉に自信が満ちていた。

 今年2月に芸能事務所を立ち上げるまで「2日で5時間ぐらい」という人気作家の睡眠時間は「丸2日間は徹夜して3日目に5時間ぐらい寝る生活」になった。そこまでして二足のわらじを履いたのは、芸能界で働いた10代後半の経験が忘れられなかった。「楽しかった。もともと華やかな世界が好きなので、タレントのプロデュースをずっとしたかった。やっと実現したんです」。

 よく日焼けした笑顔は早くも「業界」にありがちな風情。あふれる自信はヤミ金融で働いた経験など、作家活動を通じて社会の裏側にまで精通した知識に裏打ちされている。「自分にはアイデアと、それを実行する仕掛けやスタミナがある。必ず突き抜けて成功してみせる。成功する姿が、これまでの経験則から見えるんです」。

 ハードボイルドなど人間のどす黒い欲望を描く「黒新堂」と純愛を描く「白新堂」。人気の秘密でもある対極的な作風がタレント育成の基本にもなる。「1人の人間の中に黒も白も両方ある。13歳で初恋をしたところを切り取ると白の小説。その人が20歳でふられ、恨みからストーカーになったことを切り取れば黒。その時々の心のあり方で、白くなったり黒くなったりする。自分は真っ白な人間は信用しない。白だけの人間がいたとしたら、人として未完成ですよ」。

 取材現場に所属する12人のうち有望株3人を引き連れてきた。「うちの子たちも5年後には22~24歳ぐらいになる、がっつりと期待してください」。2月から連載の本数をさらに増やし、作家活動もより多忙になった。「二兎(にと)を追う者は、二兎も三兎も得ることができる。自分がかかわった全部を成功させたい」。欲や本能に忠実で、妥協のない人生哲学を芸能プロ経営でも貫く。小説だけでなく新堂氏が描く「黒」と「白」を演じることのできる俳優育成を目指している。

[2007年7月29日8時16分 紙面から]

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