芸能

コブクロ小渕亡き母に捧げる熱唱

　男性デュオ、コブクロが１２日、全国ツアーのさいたまスーパーアリーナ公演を行った。観客は立ち見も含む約１万９０００人。スタンドを見渡した小渕健太郎（３０）は「大会場でも１人１人に声が届いてほしいという思いが魂の根元にある」と話し、５年前を振り返った。０２年１月、東京・渋谷公会堂（２０００人収容）で２日間公演を行った。２日目に客席の半数が空席になる悔しさをかみしめたが、この日は約１０倍。全国のファンに会えた黒田俊介（３０）は走り回って感謝。小渕は１８歳で死去した母親を思い出し「母に『ありがとう』と伝える代わりに歌えてうれしい」と涙を流した。着うた＋着うたフルで計３００万ダウンロードを記録した「蕾」や代表曲「桜」など１９曲を披露。ツアーは６月から１２都市を回って約１６万人を動員。昨年９月のベスト盤「ＡＬＬ　ＳＩＮＧＬＥＳ　ＢＥＳＴ」は出荷２９０万枚を突破する勢いだ。

［2007年8月13日8時29分　紙面から］

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