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すがはらやすのり万里の長城で熱唱

子供たちを従え熱唱するすがはらやすのり(撮影・松本久)
子供たちを従え熱唱するすがはらやすのり(撮影・松本久)

 【北京21日=松本久】世界80カ国以上で平和コンサートを行っている歌手すがはらやすのり(62)が、万里の長城で日中友好を訴えた。両国の友好35周年を記念したコンサート。万里の長城で歌うのは、外国人歌手としては98年の西城秀樹(52)以来2人目。悠久の歴史を持つ世界遺産で、日中と世界の平和を祈った。

 初めて立つ大舞台で、約3000人を前に目をつむって精神を統一。すがはらが語りかけるように歌い出したのが、中国の国民的愛唱歌「朋友」に、自ら日本語詞を付けた「友よ」だった。韓国語版の「チング」と2年前に出会い、感動で鳥肌が立ったという。「何て素晴らしい曲なんだろう。調べたら原曲は中国でした。日中の節目の年に、友情を描いた『友よ』が、1人でも多くの人の心に届いたらうれしい」。ボランティア活動に心血を注ぎ、来年歌手生活40年を迎えるすがはららしい選曲だった。

 終戦間近の45年に瀋陽で生まれ、難民収容所での生活を体験。多くの中国人に助けられ、命からがら日本に戻ることができた。「自分にとって中国は第2の故郷。万里の長城が『日中2000年の交流の歴史をさらに発展させなさい』とささやいている気がした。平和の懸け橋として、今後も友好の灯をともし続けたい」。熱い思いが両国関係者の心を打ち、来年以降も毎年、ここでコンサートを行うことが決定。日中の歴史に新たな1ページを刻んだ。

[2007年9月22日8時24分 紙面から]

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