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長塚京三が主演舞台で翻訳に初挑戦

 俳優長塚京三(62)が主演舞台「エンバース~燃え尽きぬものら」(5月15日~6月1日、東京・六本木の俳優座劇場)で翻訳に初挑戦したことが26日、分かった。

 「エンバース」は一昨年ロンドンで初演された。ハンガリーの古城に住むヘンリック(長塚)のもとを旧友コンラッド(益岡徹)が41年ぶりに訪ねる。2人は41年前のある事件をきっかけに2度と顔を合わすことはなかった。再会は対決の幕開きでもあった。2年前にロンドンで見た長塚はこの作品にひかれたという。「予備知識もなく飛び込みで入ったけれど、伝わるものがあり、エキサイトした。いい縁だったね」。

 台本を取り寄せ、読んでまたひかれた。すぐに上演準備に入るため自ら翻訳に手を染めた。フランスの名門ソルボンヌ大出身の長塚だけに、英語も堪能だった。「辞書と首っ引きだったけれど、一気呵成(かせい)に翻訳した。役者の立場から言葉にする楽しさもあった」。舞台となるウィーンとハンガリーには取材に出向き、ウィーンからハンガリーにはバスで入った。「荒涼たる景色をこの目で見たかった。翻訳では当時の国情を含めて分かりやすくなるよう心がけた」。

 翻訳から始めて、演じる役に長くかかわることの大切さを痛感したという。「これまでで一番長いかかわりだった。台本をもらい、3週間けいこして本番というのは、役に寄り添うには短すぎる。俳優として今の自分を考えると、生き方の反映でないといけないと思うし、俳優としての志、演じることの畏怖(いふ)の念を持ち続けたい」。60代になった長塚の覚悟を示す舞台になる。

[2008年2月27日8時11分 紙面から]

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