★民進党の激震はまだまだ続く様相で、新代表・前原誠司は多難な日々を送る。山尾問題を振り返ると、幹事長に起用しようとしているというスキャンダルを週刊誌が報じ、前原は決断に苦慮。幹事長をあきらめ代表代行に座らせようとするものの、「守り切れない」と判断し無役に。不倫を指摘する記事が出た後は、離党か議員辞職へと党内世論が追い込み、前原はいずれも引きずられた。

 ★代表選挙時には野党共闘は見直したい、特に共産党との共闘に、過去には共産党を「白アリ」とまで表現したが、地域共闘への理解があれば、認めようという雰囲気だった。8日の各党あいさつ回りでは、維新国対委員長・遠藤敬が「野党の枠組みはどうなるか」と尋ねると、元維新代表だった民進党国対委員長・松野頼久は「(維新も加えた)5党でやろう」と発言。前原も「冗談抜きに、しっかりと連携してほしい」と前向きな姿勢を示した。前原の松野国対委員長起用の真意が見えた瞬間だ。

 ★一方、前原は自由党代表・小沢一郎に対して「(民主党時代に)みんなが恐怖感を持っていた。もう少し小沢を活用する、あるいは『壊し屋』と言われる破壊力を後押しする度量があったら、(同政権の)3年3カ月は違う結果になった」と、今更ながら評価するとともに秋波を送った。

 ★一連の前原の発言と行動を見ていると、「ただの優柔不断なだけ。偽メール問題も、口だけ番長というレッテルも乗り越えたはずの前原が、ここ数日でもうグダグダだ。側近や執行部の助言に振り回されているのではないか」(ベテラン議員)。離党予備軍に厳しく対応したり、柔軟性を見せたりとはっきりしない。自民党は首相・安倍晋三や副総理兼財務相・麻生太郎が頻繁に会談するなど、風雲急だ。選挙は早いか。自民党の高笑いが聞こえる。(K)※敬称略