★今は「最後の3日で決まる」ともいわれる衆院選挙。ネットなどの伝播(でんぱ)力のおかげで、終盤の3日間に失言でもあれば選挙情勢はあっという間に変わってしまうといわれるからだ。メディアの序盤戦の情勢分析が出た。各社とも軒並み自民躍進、希望失速、立憲が並び追い越す勢い、共産低調などの見立てだ。自民党は過半数どころか300議席をうかがうともいう。だが今の段階でこれを分析するのは無意味だ。

 ★今回の解散と一連の野党共闘つぶしは、民進党内にある共産党と組みたくないという心情をくすぐり、民進党と野党共闘を分断させることにあった。そこに民間労組を軸に連合も一枚かみ、混乱と動揺の小芝居をしてみせたものの、すみ分けがうまくいくという算段だった。小池の役割はそこまでで、出馬するか否かとか連立を目指すなどは、政権批判のニュースを扱わせないための小池人気を利用した目くらまし作戦だったのかも知れない。

 ★ただ、有権者もその下心を見透かすという想定外の動きが希望の激しい失速だ。小池にとっては民進党を崩壊させたのだから成功でも、民進党代表・前原誠司にとっては立憲の躍進は誤算だったろう。序盤情勢は解散から公示までの政局を反映したものだ。これからは選挙戦の情勢が反映されてくるだろう。中盤から終盤にかけての10日間で有権者の判断が見えてくる。政界関係者が言う。「組閣の時に希望の議席はともかくも、都知事兼無任所の副総理として小池の入閣が焦点。だから安倍批判もそこそこ。自民党批判は皆無」。それなら議席を持つ必要はない。後はシナリオ通りに行くか否かだ。(K)※敬称略