★14日、元首相・小泉純一郎は首相・安倍晋三の自民党総裁選3選について「難しい。(昭恵夫人が)名誉学長(校長)をしていながら、なんで関係ないと言えるのか。信頼がなくなってきたから何を言っても言い逃れに取られてしまう」と突き放した。

 ★自民党中堅議員が言う。「政府もメディアも極めて恣意(しい)的だ。前文科省事務次官・前川喜平が出会い系バーに出入りしていたと読売が書いたが、それで大騒ぎになった。つまり十分、前川の信頼をおとしめることに成功した。今、財務事務次官・福田淳一が記者を口説いていたことが発覚しても、大騒ぎしていない。副総理兼財務相・麻生太郎はとがめないとも言う。今思えば、官邸は各省の事務次官の動向を調べ上げ、材料に使っていたのではないか」と、このタイミングの報道をいぶかる。だが、それも時間稼ぎでしかない。14日の国会正門前のデモには3万人(主催者発表)が集まり、安倍政権に退陣を迫った。

 ★一方、来週にも元首相秘書官で経済産業審議官・柳瀬唯夫の国会招致が実現しそうだ。与党も、首相の「徹底的に調査をし、全容を明らかにし、うみを出し切る。信なくば立たず、これは政治の基本だから、信頼を回復するために全力を尽くす」というコメントに呼応する形で応じるが、事態の収拾にはなるまい。首相も頼みの綱の外交でポイントを稼ぎたいところだが、日米首脳会談に好材料は見込めない。首相は政治的には四面楚歌(そか)と言える。

 ★安倍チルドレンの若手議員が言う。「日米首脳会談から帰国後に、総理が緊急入院するのではとのうわさがありますが、聞いてますか」。党内の事態収拾策の1つに“緊急入院”が検討されているようだ。それで連休をしのいで、様子を見る作戦か。政権はうみを出し切るどころか、うみそのものになっているのかもしれない。(K)※敬称略