昨年4月に開場した「京都鉄道博物館」(京都市下京区観喜寺町)の、累計来館者数が190万人(8月末現在)を突破した。

 見てさわって体験できる博物館へのこだわり。蒸気機関車から新幹線まで、貴重な53両が勢ぞろい(国内最多級)、本物の蒸気機関車がけん引する「SLスチーム号」に乗車できる、実際の営業線とつながった引込線があり、展示車両を入れ換えることが可能などの特色が鉄道ファンのみならず、家族連れにアピール、好調なな動員要因となっている。

 今回さらなる魅力倍増を目指し、同館では来場者参加・体験型のイベント「京都鉄道ミステリーその博物館には優れた車両と謎がある」(来春1月8日まで)、「SLラボ動かせSL!蒸気のチカラ」(11月26日まで)「企画展遥かなる時を越えてきた生き証人鉄道遺産を訪ねて」(10月14日~来春1月28日まで)を開催中だ。

バック形の、謎解きキットを購入。ミステリーに挑戦する
バック形の、謎解きキットを購入。ミステリーに挑戦する

 「京都鉄道ミステリーその博物館には優れた車両と謎がある」は、京都で誕生し、首都圏では参加者が1万人を超えることもあるイベント「リアル脱出ゲーム」が10周年を迎えた記念として、同ゲームをプロデュースする株式会社スクラップが京都鉄道博物館と連携して提供するナゾトキ街歩きゲームの最新作。今イベントでは、京都鉄道博物館の中でナゾトキを楽しんだあと、謎は京都鉄道博物館外に続くミステリー仕立てになっている。★料金、詳細はHP「京都鉄道ミステリー」で検索。

 「SLラボ動かせSL!蒸気のチカラ」は、京都鉄道博物館で保存されている本物のSLの運転台でのバーチャル投炭体験等により、蒸気の力の秘密やSLの動く仕組みを見て・さわって・体験して、楽しく学んでもらうイベントだ。

 また「企画展 遥かなる時を越えてきた生き証人鉄道遺産を訪ねて」は、普段何気なく通り過ぎる駅やトンネルの中には、明治時代や大正時代などに造られたものなど、たいへん貴重な事物があります。今回はJR西日本管内に存在する鉄道遺産を紹介するなど盛りだくさんな内容になっている。とりわけ、2代目大阪駅正面車寄せに置かれた「噴水小僧」「余部橋りょう」の銘板などは貴重な遺産だろう。

 現役のJR社員が鉄道の仕事や仕組みを教えてくれる「鉄道おしごと体験」を開催するなどイベントも充実。1800種類を取りそろえたミュージアムショップ&レストラン・ナシ20形食堂車でのグルメなども親子に人気。とりわけ「ウメテツランチBOX」(1500円)は食べ終えた後、弁当箱としても活用できるほか、用意された「オリジナルお弁当」群は人気のメニューになっている。

容器がそのまま弁当箱に。人気「ウメテツランチBOX」
容器がそのまま弁当箱に。人気「ウメテツランチBOX」

「京都鉄道博物館」は一大アミューズメント・スポットになっている。

 ■大阪環状線を約48年間走行してきたオレンジ色の103系電車が、営業列車から引退。「京都鉄道博物館」では、11月3日(金曜日・祝日)から6日(月曜日)まで編成の一部車両を特別に展示する。鉄道ファンなら見逃せない。

★アクセス JR「京都駅」中央口より西へ徒歩約20分。バスはJR「京都駅」から205・208系統乗車約10分。「梅小路公園前」下車徒歩約3分。

★休館日 毎週水曜日(祝日は開館)・年末年始。開館時間は、午前10時~午後5時30分(入館は5時まで)。

★入場料金 一般1200円、大学生・高校生1000円、中学生・小学生500円、 幼児(3歳以上)200円。

★詳細はHP「京都鉄道博物館」で検索。電話0570・080・462

【文化社会部編集委員・石井秀一】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「新聞に載らない内緒話」 2017年10月)