国土交通省は20日、国重要文化財の日本橋(東京都中央区)の上空を高架で覆う首都高速道路の地下移設に向け、具体策の検討に着手する方針を固めた。橋周辺の景観を改善し、観光客誘致につなげる狙い。地元の意見も聞き、東京都や首都高速道路会社と具体案を議論する。数千億円かかるとされる費用捻出のハードルや、工事の技術面での課題解消などが焦点となりそうだ。

 首都高は、老朽化に伴う大規模更新の時期を迎えている。日本橋付近は高架のまま建て替える計画だったが、地元関係者らでつくる「日本橋再生推進協議会」が2008年に、橋の上から道路をなくす案を提言。12年には国交省の有識者会議が地下移設を求める報告書をまとめていた。

 国交省や東京都は、商業施設が密集する日本橋周辺のまちづくりと連携することで、地域の魅力を向上させる可能性があると判断したとみられる。(共同)