交流サイト大手の米フェイスブックは9日までに、ヘイトスピーチ対策として、全世界で問題のあった投稿を1カ月当たり約28万8000件削除したと明らかにした。一方で、問題があるかどうかの線引きが難しく、判断を誤ることも多いとも表明した。

 フェイスブックはヘイトスピーチの定義を「人種や民族性、国籍、宗教などを理由に人々を直接的に攻撃すること」と説明。利用者らの報告を受け、暴力的な扇動などがあれば削除し、危険が明らかなら、当局に通報しているという。

 ただ「何十億もの投稿があり、投稿の意図や意味を評価する文脈が必要だ」とし、「線引きする完璧なシステムはまだない」と説明。人工知能(AI)の開発も進めているが、現状は人手に頼っているという。

 フェイスブックの利用者は月20億人を超えており、社会的な影響も大きい。ことし5月には、今後1年間で投稿内容を監視する人員を3千人追加雇用し、7500人にすると発表した。(共同)