乗客乗員520人が亡くなった、1985年の日航ジャンボ機墜落事故から12日で32年となり、遺族らが墜落現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に慰霊登山し、犠牲者を悼んだ。夕には麓にある「慰霊の園」で追悼慰霊式が営まれ、日航幹部らも含む260人が墜落時刻の午後6時56分に合わせて黙とう。犠牲者と同じ数のろうそくに火がともされた。

 遺族にとって三十三回忌の節目の年。午前10時半ごろから墜落地点に建てられた「昇魂之碑」の前で黙とう。「安全の鐘」を鳴らして事故の再発防止を祈願した。副操縦士だった叔父佐々木祐さんを亡くした熊本県八代市の医師佐々木雅人さん(57)は三十三回忌に合わせ、約30年ぶりに登った。「『来るのが遅くなりました』と墓標に語り掛けた。これだけ多くの人が亡くなった航空事故を風化させたくない」と話した。

 午後には日航の植木義晴社長(64)も昇魂之碑に献花。報道陣に「来るたびに当時の記憶がよみがえってくる。安全への誓いを新たに、さらに強固なものにしていく」と語った。

 日航によると、この日慰霊登山した遺族は過去3番目に多い97家族359人だった。過去最多は事故発生30年の2015年8月12日で406人。