キューバ首都ハバナの米大使館で昨秋以降、聴覚障害を訴える外交官が相次ぎ、波紋を呼んでいる。米メディアによると、高度な音響装置で攻撃を受けたと米政府は結論付けたが、犯人像や意図は特定されておらず「謎の事件」(AP通信)と注目を集めている。

 APによると、米外交官のうち数人は症状が重いため帰国。カナダ大使館でも少なくとも1人が聴覚障害を訴えた。被害を受けた外交官らは、キューバ政府が所有もしくは管理している建物に住んでいたという。米政府は数カ月にわたる調査の結果、聞き取れない音域を発する高性能な音響装置が使われたと判断。ロシアのような第三国が関与した可能性を調べている。米政府はこの事件を受け、首都ワシントン駐在のキューバ外交官2人を今年5月に国外追放。ティラーソン国務長官は11日、記者団に「キューバ政府に犯人を捜し出す責任がある」と訴えた。一方、キューバ外務省は「攻撃に加担していない」として原因究明に協力する姿勢を示している。