小池百合子東京都知事(65)が率いる希望の党が急激に失速していることが11日、判明した。共同通信社は10、11日、全国の有権者約11万8900人を対象に電話世論調査を実施。公示直後の序盤情勢で、希望の党が60議席前後で伸び悩んでいることが分かった。

 「小池劇場」に与党は危機感を高め、公示前の57議席から「倍増する」(自民党幹部)と警戒していたが、排除の論理や保守色の強さに旧来の民進支持者が反発。さらに政権選択選挙と位置付けながら、首相候補がいない分かりづらさに、ブームが急速にしぼんだ形だ。情勢調査では民進党出身の前職(44人)の多くが小選挙区で苦戦。小池人気は都市部以外では広がりを見せておらず、比例で最大限積み増しても100議席台に乗せるのは難しい状況となっている。

 一方、自民党は289の小選挙区のうち220程度で優勢。比例代表でも公示前の68議席と並ぶ水準で、単独で過半数(233議席)を大きく上回り、公示前の290議席に迫る勢い。公明党と合わせ、憲法改正発議に必要な310議席を確保する情勢だ。

 立憲民主党は比例が20議席まで伸びる勢いで、公示前(16議席)から倍増の30議席台を視野に入れた。公明党(公示前35議席)を上回り、自民、希望に続く第3党になり得る見通し。このほか共産党(公示前21議席)は議席減、日本維新の会(公示前14議席)は微増にとどまりそうだ。

 ただ、投票先未定は小選挙区で54・4%。自民の小選挙区候補277人のうち、3期目を目指す「魔の2回生」は90人おり、選挙基盤は弱い。風向きが変われば「オセロのようにひっくり返る」(自民党選対)可能性はある。