将棋の羽生善治棋聖(47)が5日、「永世7冠」の偉業を達成した。第30期竜王戦7番勝負第5局(鹿児島県指宿市「指宿白水館」)に挑戦し、87手で渡辺明竜王(33)を下した。対戦成績を4勝1敗としてタイトルを奪還。通算7期目の竜王獲得となり、「永世竜王」の条件(連続5期または通算7期)を満たした。他の6冠(名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖)はすでに「永世」称号を持っており、将棋界史上初の永世7冠となった。

 -今の気持ちは

 羽生 悔いが残らないように臨んだ。自分の力は出し切れたと思う。大きな目標を達成できてうれしい。充実感がある。

 -47歳となったが

 羽生 ここ最近、将棋の内容も変わってきて、ついていくのが難しくなっている。若くて研究熱心な棋士の棋譜を勉強して、いいところを取り入れないといけない。ここ1、2年、そう感じることが多い。

 -来年、通算タイトル獲得数が大台の100期が懸かるが

 羽生 たくさんの強い若手が出てきて、厳しい状況にある。タイトル戦に出る以上は、いい状態で頑張っていけたらと思う。

 -これだけタイトルを獲得しても、まだ目指すべき将棋の本質とは

 羽生 伝統的な世界だが、盤上はテクノロジーの世界で、日進月歩で進んでいる。常に最先端のところを探求していく。

 -今の一番の強みは

 羽生 足し算で考えず、無駄なことは考えず、引き算で考えていくところ。経験によるところが大きい。これから先も、その部分は大切にしていきたい。