岩手日報社の女性記者にわいせつ行為をしたと報じられた岩手県岩泉町の伊達勝身町長(74)は6日、記者会見し、記者に抱きついたことを認めた。進退については「辞職も含めて考えていく」と述べた。

 同時に「町は昨年の台風10号からの復興途中で(進退について)関係者と協議している」と言及。キスをしたとの指摘に関しては「私の認識としては、していない」と否定した。

 町長によると、災害復旧・復興業務が続く中、今年2月に心的外傷後ストレス障害(PTSD)との診断を受けた。被災1年がたった8月末ごろからは、幻覚や幻聴に悩まされていたという。

 10月中旬の朝、記者の宿泊先を訪れたことを巡り「わいせつ目的で会いに行ったのではない」と強調。起床して顔を洗おうとした際「助けて」という声が聞こえた気がして、記者が泊まっていたホテルに駆け付けたと説明した。無事だと分かって思わず抱きしめ、われに返ったという。

 伊達町長は「幻聴・幻覚によって(ホテルへ)飛び込んでいった。病とはいえ社会通念上、許される行為ではない。心から謝罪する」と述べた。

 問題は岩手日報社が6日付紙面で報じて判明。記者はショックを受けて休職中で、刑事告訴を含めて検討している。(共同)