銭湯で男子中学生の下半身を触ったとして、強制わいせつ罪に問われた大阪市立相生中の斎藤剛志教諭(28=同市中央区)に大阪地裁堺支部は11日、「犯人と認めるには合理的な疑いが残る」として無罪判決を言い渡した。求刑は懲役1年6月だった。

 教諭は2016年5月29日夜に大阪市内の銭湯で当時中学2年だった男子生徒(15)の下半身を触ったとして同11月に府警に逮捕され、その後起訴された。

 武田義徳裁判長は判決理由で、男子生徒が説明する犯人像と矛盾しない人物が脱衣場の防犯カメラに複数写っていた点を挙げて「これらの者が犯人だった可能性を否定できない」と指摘。

 また、同10月に教諭を含む複数の男性の写真を府警から見せられた男子生徒が教諭を「犯人に似ている」と説明した内容も、被害から4カ月以上を経て記憶が変わっている可能性をぬぐえないと判断した。

 地検堺支部は「判決を精査し、適切に対応したい」とコメント。教諭は取材に「正当な判決が出て良かった」と話した。(共同)