名古屋市内のカラオケ店のトイレでアルバイト先の同僚だった女性(当時46)に下半身を押し付けたとして、強制わいせつなどの罪に問われた同市のベトナム人留学生の男性(21)に、名古屋地裁は11日、「女性の供述の信用性に疑問が残る」として無罪判決を言い渡した。

 判決によると、女性は昨年3月に市内で開かれた職場の懇親会の2次会で、女子トイレに入っていると男性が来て無理やり下半身を押し付けるなどしたと主張。男性は、酒に酔ってトイレに入ったが、わいせつ行為はしていないと訴えていた。

 判決理由で諸徳寺聡子裁判官は、女性は捜査段階で「抱き付かれた」としていた証言を公判で取り消した上、男性が入ってきた後も数分間トイレにとどまった理由を説明できていないなどと指摘。「供述は迫真性を欠く」とした。

 名古屋地検の早川幸延次席検事は「判決内容を検討し適切に対応したい」とコメントした。(共同)