11日午後6時55分ごろ、新潟県三条市のJR信越線東光寺-帯織間の踏切で、乗客約600人が乗った新潟発長岡行き普通電車(4両編成)が、積雪のため動けなくなり、乗客が車内に閉じ込められた。消防によると、乗客3人が体調不良を訴え、うち1人が車内から搬送された。

 JR東日本によると、信越線は同日朝から遅れや運休が相次ぎ、乗客が集中していた。停電はしておらず、車内にはトイレがあり車内灯や暖房は機能しているという。同社の社員らが除雪作業を進めたが、運転再開の見通しは立っていない。

 同社は「線路にも雪が積もり、車外に出るのは危険」として、バスやタクシーによる代替輸送は手配しなかった。

 専門学校生の次女(20)が新潟市から新潟県見附市の自宅に帰る途中に車内に閉じ込められたという下村靖さん(50)は「食事はどうしているのか。おなかもすいているだろうし、心配だ」と気をもんだ。

 下村さんによると、11日午後6時ごろ「少し遅れているが見附駅に迎えに来てほしい」と連絡があった。妻が向かったが午後10時ごろまで待っても電車は到着せず、無料通信アプリLINE(ライン)のメッセージにも「既読」が付かなくなった。「電池が切れたのか、電源を切っているのかもしれない」と話した。

 気象庁によると、新潟県内では西高東低の強い冬型の気圧配置の影響で大雪になっており、三条市に隣接する長岡市のアメダスでは、11日夜までの24時間降雪量は40センチを超えている。

 三条市によると、同日午後7時時点で同市の積雪は77センチだった。(共同)