トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスで移民制度について議員らと協議した際「くそったれ国家から、なぜ多くの人がここに来るのか」などと中傷する言葉を使い、アフリカ諸国やカリブ海の島国ハイチから来る移民の多さに不満を示した。米メディアが出席者の話として伝えた。

 国連人権高等弁務官事務所の報道官は12日、ジュネーブでの記者会見で「人種差別主義者とする以外、ほかに言葉はない」と強く非難した。AP通信によると、ハイチ政府も「憤慨している」との非難声明を出した。

 トランプ氏は同日、ツイッターへの投稿で「これは私が使った言葉ではない」と否定。しかし、ロイター通信によると、ダービン上院議員(民主党)はトランプ氏が議員らとの会議で「くそったれを含む不快で下品な言葉」を確かに使ったと述べた。

 トランプ氏は議員らとの協議の場で、アフリカなどではなく「ノルウェーのような国」からもっと人を招くべきだとも指摘したという。トランプ氏は10日にホワイトハウスでノルウェーのソルベルグ首相と会談したばかり。白人は歓迎する考えとみられる。

 ニューヨーク・タイムズ紙は昨年12月、トランプ氏が同6月の会議でハイチ人は「皆エイズ」と発言したと報じている。

 米国には2010年のハイチ大地震後に避難した約6万人のハイチ人が一時保護資格を得て滞在中だが、トランプ政権は保護資格を来年7月で打ち切る方針。(共同)