生後11カ月の男児を床に投げ落として殺害しようとしたとして、愛知県警豊田署は12日、殺人未遂の疑いで、母親の派遣社員松下園里容疑者(29)を逮捕した。男児は救急搬送されたが、頭蓋骨を折り、意識不明の重体。松下容疑者は「殺すつもりはなかった」と容疑の一部を否認している。

 逮捕容疑は11日午後7時ごろ、自宅マンションで男児を床に複数回投げ落として殺害しようとした疑い。豊田署によると、男児は3つ子のうちの1人で次男。家族は両親と3つ子の5人暮らしだった。松下容疑者は「泣きやまなかったのでいらいらした」と供述。事件当時は父親も自宅にいたが、別の部屋にいたため異変に気付かなかったという。松下容疑者は夫が仕事のため外出した後の午後7時50分ごろ、「子どもが動かない」と119番した。一緒にいた長男と長女にけがはなかった。

 県豊田加茂児童・障害者相談センター(児童相談所)によると、搬送先の病院から12日午前2時ごろ「男児が母親に2、3回投げつけられ、心肺停止の状態で運ばれた」との通告があった。過去に虐待を疑う通報などはなかったという。