北朝鮮による拉致被害者田口八重子さん(失踪当時22)の出身地、埼玉県川口市で13日、拉致問題を考える集会が開かれ、田口さんの長男飯塚耕一郎さん(40)が、北朝鮮の核・ミサイル開発による緊張の高まりに触れ「軍事行動してほしいなんて一切思っていない。ただただ純粋に、家族を帰してほしい」と訴えた。

 耕一郎さんは政府に対し「軍事的緊張に乗らず、淡々と被害者救出を進めるべきだ」と要望した。田口さんは1978年に拉致された。兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(79)は「北朝鮮に40年も待っている人たちがいる。健康を維持できているのか。被害者を待っている家族もだんだんいなくなってしまう」と早期解決の必要性を強調した。

 拉致の可能性が否定できない川口市の特定失踪者藤田進さん(同19)の弟隆司さん(59)は「残念なことに拉致被害者と呼ばれていない。拉致問題はほんの1パーセントしか解決していない」と語った。

 集会は市が主催し、約350人が参加した。(共同)