カナダ出身のベテランのロック歌手ニール・ヤング(72)が昨年末に発表した、トランプ米大統領を真っ向から批判したアルバム「ザ・ヴィジター」が話題となっている。メッセージ色の強い「プロテストソング」(抗議の歌)として静かな人気を集めている。

 「壁はいらない。ファシストの米国はいらない」などと歌う「オールレディ・グレイト」(既に偉大)は、題名からして「米国を再び偉大に」と訴えるトランプ氏を痛烈に皮肉ったものだ。

 「信じるもののために立ち上がり、時の権力者に屈するな」と訴える曲「チルドレン・オブ・ディスティニー」(運命の子たち)のプロモーションビデオは、トランプ政権への抗議活動のシンボルとなっているピンクの帽子をかぶった女性らが大通りを行進するデモの様子も取り上げている。

 ヤングは米国在住で、2006年にはブッシュ(子)元大統領を批判し、イラク戦争に反対する曲を含むアルバム「リヴィング・ウィズ・ウォー」を発表するなど、これまでも米国の政治問題と向き合ってきた。自身の子どもに障害があり、障害者支援のためのコンサートも開いている。(共同)