韓国の前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告(収賄罪などで公判中)の親友で、朴前大統領と共謀して財界に資金拠出を強要したとして職権乱用罪などに問われた崔順実(チェ・スンシル)被告に対し、ソウル中央地裁は13日、懲役20年の実刑判決を言い渡した。判決は多くの起訴内容で朴前大統領との共謀を認め、今後、朴前大統領に対しても重刑が科される公算が大きくなった。

 地裁は「国政介入事件の責任は朴前大統領と、その権力を利用して私益を追求した崔被告にある」と指摘。崔被告に罰金180億ウォン(約18億円)、追徴金約73億ウォンも言い渡した。求刑は懲役25年などだった。

 また、免税店認可などの見返りに崔被告と朴前大統領側に70億ウォンを拠出したとして贈賄罪で在宅起訴され、懲役4年などを求刑された韓国ロッテグループ会長、重光昭夫(韓国名・辛東彬(シンドンビン))被告は懲役2年6月、追徴金70億ウォンの実刑とした。重光被告は拘束された。

 崔被告は朴前大統領らと共謀し、複数の大企業に崔被告が事実上支配する財団への資金拠出を強要し、計約774億ウォンを集めたなどとして起訴された。判決は共謀を認定、財団の「設立主体は大統領府」と指摘し「朴前大統領が職権を乱用して企業に資金拠出を強要した」とした。

 サムスングループから崔被告の娘の馬術強化費などとして多額の金銭を受け取ったとの収賄罪についても共謀を認定。起訴内容の一部の約72億ウォンを賄賂とした。

 重光被告については、判決は「朴前大統領との間に不正な請託があった。大統領の要求による賄賂提供だが、社会の公正性をゆがめた」とした。

 崔被告と共謀した元大統領府高官の安鍾範(アン・ジョンボム)被告も懲役6年などとした。

 韓国ロッテグループは「無罪の主張が認められず、遺憾」とのコメントを出した。(共同)