名古屋市は13日、国指定史跡の志段味(しだみ)大塚古墳(同市守山区)で、墳丘上に展示してあった埴輪(はにわ)の複製品30個が壊されたと発表した。被害総額は約615万円に上り、市は愛知県警に被害届を提出した。

 市によると、壊されていたのは円筒や水鳥などの形をした埴輪で、大きな物で高さ約85センチ。10日午前9時45分ごろ、見学に訪れた人から連絡があり、職員が確認したところ、展示してある約500個のうち、30個が壊れていた。9日午後に職員が訪れた際は、異常は見られなかったという。

 古墳周辺は自由に散策できるようになっており、市は「見回りの回数を増やすなどの対策を検討したい」としている。

 志段味大塚古墳は、4世紀前半から7世紀にかけてできたとされる「志段味古墳群」に属する古墳の一つで、2014年に国の史跡に指定された。昨年4月から一般公開されている。(共同)